平成29年3月度研究会

平成29年3月に平成28年度最後の研究会が行われました。

今回の研究会では3月10日、3月11日に行われた第55回全国証券問題研究会(名古屋大会)の報告会を行いました。

入門講座の報告は、新入会された若手の先生が発表してださいました。特に説明義務違反における総合考慮のあり方について議論が盛り上がりました。

次に一橋大学の角田美穂子教授による基調講演「投資信託の販売・勧誘に関する私法上の問題点」についての報告がありました。複雑な議論ではありましたが、みんなで頭をひねりながら議論できました。

次に金融庁担当者による特別講演「国民の安定的な資産形成とフィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)」について報告がありました。フィデューシャリー・デューティーとは、金融機関等において顧客本位の業務運営を行うべきという原則のことです。今後重要な意味を持ってくる原則になりそうです。原則がどのような意味を持っていくことになるのか、この概念を被害救済に生かしていくことができるのかをしっかりと注視していきたいと思いました。

次に集団被害救済訴訟についてのシンポジウムについての報告がありました。消費者裁判手続特例法が平成28年10月に施行されたことを受けてのシンポジウムです。京都では適格消費者団体が活発に活動していることもあって興味深かったです。

来年度もしっかりと研鑽を続けて、いつでも、どんな被害にも対応できる研究会でありたいと思います。

文責:中島俊明